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子宮筋腫の症状

症状子宮筋腫結節の位置、大きさ、数などにより症状は異なります。しかし全く無症状のこともあります。もちろん、全ての子宮筋腫が治療を必要としているわけではありません。

1.過多月経と不正出血
2.生理痛
3.不妊症
4.腫瘤感

子宮筋腫がある一定以上の大きさになると、下腹部が膨隆し、患者さん自身が「しこり」として触知可能です。

5.圧迫症状

子宮筋腫がある一定以上の大きさになると、子宮周辺臓器への圧迫症状が出現する場合もあります。膀胱の圧迫により頻尿、排尿痛を引き起こしたり、ときには尿閉の原因にもなります。また直腸などの腸管を圧迫すると便秘の原因にもなります。

6.激痛

粘膜下筋腫の感染、子宮筋腫結節の循環障害による変性、有茎性漿膜下筋腫の茎捻転などの場合には激痛を呈する時もあります。有茎性漿膜下筋腫とは子宮漿膜面に茎を持った漿膜下筋腫で、この茎を軸として子宮筋腫自身がねじれることがあり、激しい痛みを伴います。

7.おりもの

粘膜下筋腫の際に帯下を認めることがあります。特に感染や壊死があると膿性あるいは血性帯下が増量し、疼痛を訴えたり発熱を見ることもあります。特に筋腫分娩の祭にはその可能性は高くなります。

1,2,3は子宮筋腫の3主要症状です。過多月経や月経痛は粘膜下筋腫の場合に強いことが多いです。生理量が多いことにより、結果的に慢性失血性の重症貧血になり、全身状態の悪化をきたす例もあります。

また、筋腫が存在することにより子宮内腔の変形や卵管狭窄、あるいは子宮内膜の循環障害(血のめぐりが悪いこと)による着床不備をきたす場合もあり、不妊や流産の原因に成る場合もあります(特に粘膜下筋腫の場合)。