子宮筋腫患者94名、取穴：子宮、中極、気海、関元、天枢、腎兪、次鬮氏A足三里、三陰交、陰陵泉、太沖。電気針。子宮に間接灸9壮。
子宮筋腫では、手術以外の保存療法として、西洋医学では、ホルモン療法など対症療法しかなく、しかも副作用の出る心配があります。中国では、子宮筋腫には漢方、鍼灸がよく選択されています。当院でも、子宮筋腫に針灸治療の有効性が証明されます。
当院は二十年前から子宮筋腫の針灸治療を取り組んできました。中国医学鍼灸院が子宮筋腫の治療を手術に頼らない東洋医学的な治療法で行ってきました。特に針、灸の応用で、多くの子宮筋腫患者さんの症状の改善が見られます。
鍼灸治療によって、治癒した例、改善した例を合わせると75%は経過がよいと考えられます。
そのなか、12名の不妊症患者さんが妊娠できるようになりました。筋腫の縮小にしたがって、腫瘤感と圧迫症状が改善していきます。膀胱の圧迫により頻尿、排尿痛、尿閉、また直腸などの腸管の圧迫による便秘の症状が改善されます。過多月経や月経痛は粘膜下筋腫の場合に強いことが多いです。
生理量が多いことにより、結果的に慢性失血性の重症貧血になり、全身状態の悪化をきたす例もあります。また、筋腫が存在することにより子宮内腔の変形や卵管狭窄、あるいは子宮内膜の循環障害（血のめぐりが悪いこと）による着床不備をきたす場合もあり、不妊や流産の原因に成る場合もあります。（特に粘膜下筋腫の場合）ですので、できるだけ早く治療を受けましょう。
女性ホルモンの分泌を抑え、筋腫を吸収させると考えられます。
鍼灸治療によって、治癒した例、改善した例を合わせると75%は経過がよいと考えられます。
高野さん、40才、OL、神奈川県在住。去年の1月に人間ドックを受けて、6センチの大きさの子宮筋腫があることが分かりました。近くの病院で再検査したところ、手術を勧められました。手術以外で治す事が出来ないのかと思い、友人の紹介で、針灸治療を受けました。
針灸治療を受けました1ヵ月後に病院で定期健診を受けたところ、子宮筋腫が1センチ小さくなっていました。去年の6月の検査では6センチの筋腫が1．5センチになっていて、筋腫が小さくなる時に出た液状化したものもすっかり消えました。日常の生活には、まったく影響がなくなりました。